[SGH]GGPグローバルセミナー(PHD協会)
1月29日(金)高等部全生徒を対象に、PHD協会より事務局長の坂西卓郎氏とゲストスピーカーのカンチ・マヤ・タマンさんをお招きし、「平和と健康を担う人づくり」というテーマのもと、グローバルセミナーを開催しました。
PHD協会とは国際協力を行う団体で、岩村昇という医師がミャンマーでの自身の反省を生かし、1981年に創立しました。PHDとはPeace, Health and Human Developmentの略で、物資や金銭の支援ではなく、発展途上国の人々を日本に招いて勉強してもらう、といった支援活動をしています。
2015年4月にネパールで起きた大地震により、人口の30%である800万人もの人々が被害を受け、現地では今もなお被災者が困難な生活を強いられています。今回のゲストスピーカーであるカンチさんはネパール出身です。ご本人は大地震の際、勉強のためすでに来日されていたのですが、ネパールの家は崩壊し、住むことができない状態だと言います。ネパールに住むご両親は病気を患っており、仮設住宅での生活をとても心配されていました。
とはいえ、今ネパールに帰国したところで自分ができることは何もなく、日本でできることをするだけだ、とも話されました。ネパールへ帰国後は、日本での学びを活かし、応急手当や保健衛生のため活動するそうです。
参加した生徒は、「ネパールは大地震の影響で大きな被害を受けているというつらい現状を知りました。私の思っていたよりもはるかに大変なものでした。その中で村人たちが協力し合って、共に支え合って生きていることを学びました。」と感想を述べました。