メッセージ
院長メッセージ
関西学院院長 中道 基夫 Motoo Nakamichi
現代は「答えのない時代」だと言われています。
それは、答えを出さなくてもいいということでも、答えであれば何でもいいということでもありません。
自ら問いを発見し、自分で考え、世界の幸福に役立つ答えを導き出さなければならないということです。
そのためには、その人のうちにしっかりとした軸を持っておく必要があります。
軸を持つというのは、この範囲で考えなさいという枠にとどまることではなく、何かをクリエイティブに考える拠点を持つことです。
軸を持っていることによって、人は自由に考えることができます。
関西学院高等部は、創立以来、この軸と自由さを兼ね備えた教育を行っています。
その軸とは、キリスト教という長い歴史の中で培われてきた深い自己理解、世界理解です。
皆さんも、関西学院高等部でこの軸を身につけ、自由に自分の答えを考えることにチャレンジしてみませんか。
皆さんは、「“Mastery for Service”を体現する世界市民」として世界に羽ばたいていく翼を得ることになるでしょう。
部長メッセージ
関西学院高中部長 枝川 豊 Yutaka Edagawa
関西学院は、1889年9月28日に神戸原田の森で産声を上げました。その創立時に作られたのは神学部と普通学部で、その普通学部が現在の高等部のルーツです。
関西学院は、そこに集うすべての人が生涯をかけて「“Mastery for Service”を体現する世界市民」となるために研鑚を重ねることを目標として掲げています。
また、世界各地に宣教活動をしたランバス先生によって設立された当初から国際的に開かれた学校であることを使命としてきました。
1948年に新制高等部として新たに歩み始めた後も常にキリスト教を通して、他者に、世界に仕える使命感と実力を養い、豊かな心や真摯な態度を備えた人格を培うことを目標として、「自由」と「自治」を重んじて歩んできました。
人生において最も多感な高校生という時期に、関西学院大学への推薦制度にも支えられ、自分の可能性をどこまでも追求できる学校が関西学院高等部です。様々な経験、そしてチャレンジができる環境がここにはあります。異なる価値観に触れ、様々な場面で「宝物・賜物」に出会うことができます。
高等部では「自由」の中に常に主体的に考え行動することが求められます。自分の中に芽生えた小さな疑問に向き合い、その答えを追い求めていく。もし、その答えを高校時代に見つけることができなかったとしても、それは決して無駄ではない、追い求める姿勢が確実に成長につながっていくのです。
高等部での学びは単に机上の知識にとどまらず、やがて知恵となり、自らの進路、そして、「生き方」につながります。また、ここで得た友人は一生の友となるに違いありません。
ぜひ、皆さんが関西学院高等部で共に学び、豊かな人間性を養い、これからの人生を歩んでいく「生きる力」を培っていくことを願っています。