[SGH]GLPセミナーを開催しました<国語・「能」>
日 時 : 2018年7月11日(水)15:30~16:30
目 的 : グローバル人材として必要な資質である「自国文化への理解」「異文化理解力」「自己決定能力」を育成する
テーマ : 「能とはなにか」
講 師 : 国語科 方波見 彰教諭、能楽師(観世流シテ方) 上田顕崇氏
対 象 : GLP1年生
7月11日(水)能楽師の上田顕崇氏をお招きし、GLP1年生を対象としたGLPセミナーを行いました。
まず能楽の歴史についてお話しいただき、上田氏による仕舞実演、能の基本となる所作や摺り足体験、さらに演目『吉野天人』より、代表生徒が実際に能面を装着し能装束を身にまとう体験をしました。
室町時代から伝承され日本古典芸能として世界でも評価が高い「能」は、武士の存在との結びつきが非常に強く、ゆえに当時の武士の考え方・言動と密接に繋がっています。武士のふるまいとは、護身のため心にスキができぬよう「気」をまとうこと、また「人間とは」を題材に、「生きていくこと」「人生」について誰かの真似を演ずる(=「猿楽」)ことは、現代の演劇にも通ずるところがあり、まさに伝統芸能であり日本の文化財です。
上田氏はセミナーに参加した生徒たちに、「これまで受け継がれてきた『能』を、今生きている我々が舞台で演じ、今を生きる人々がそれを鑑賞する。『能』に触れ、『明日をどう生きていくか』を皆で考えること、そこに意味がある。これからも真実味のある道理を伝えていきたい。」とお話しくださいました。
生徒たちは日頃あまり触れることのない「能」について学び、世界に目を向ける前にまず日本のことを知る大切さを体感しました。
<生徒の感想>
◆海外の人から、日本の伝統的な能や禅のことなどについて聞かれても答えられなければ恥ずかしい思いをします。他の国に目を向けるのももちろん良いことですが、まずは自分の国の文化や伝統・歴史を知って海外の人に伝えられるようにすることも大事だ、ということを学びました。
◆能面が少し下を向いただけで暗い表情になり、扇を持った手を高く上にあげて顔もあげると、とても堂々と見えました。少しの角度で表情を変えることができるのはすごいと思いました。