[SGH]ハラパン高校来日(GSⅢ通信型交流授業・実地研修)
日時 : 6月11日(月)~16日(土)
研修(訪問)先 :関西学院高等部、西宮クリーンセンター、京都嵐山、西宮神社など
参加者 : 高等部GGP/GLP生
ハラパン職業訓練高校(インドネシア・バリ島デンパサール)の生徒10名および
校長・教員・ティーチングアシスタント4名(計14名)
概要目的 : Skype等のICTを利用して交流授業を行っているハラパン高校と、ホームスティやフィールドワークを通して更なる交流を深め、授業体験や英語によるグループ別ディスカッションにて両国の文化や社会について知り、互いの課題に取り組む姿勢を養う。
4月より本格的にスタートした通信型交流授業(GSⅢ)
関西学院高等部では現在、SGH事業の一環であるグローバル・スタディ(GS)Ⅲ(GLP3年生対象)にて、Skypeを利用した通信型授業に取り組んでいます。その交流先であるハラパン高校より6月11日~16日の6日間、高校生10名と教員他4名の計14名が来日し、高等部生との交流を深めました。
ハラパン高校はインドネシア・バリ島デンパサールに位置する職業訓練高校です。今年度より、ハラパン高校および交流事業を推進しているウィズ・ザ・ワールド社と高等部が連携し、4月から本格的に通信型交流授業がスタートしました。
日本滞在期間中ハラパン高校の生徒たちは、ゴミ処理場の見学や観光名所を訪れたり、日本文化に直接触れてもらうため地元の祭りに参加したりと、ゴミへの問題意識や日本の伝統的文化・習慣について実際に足を運んで調査し学んでいただきました。
ハラパン高校ご一行 来日スケジュール
6月11日(月) 関空着 入国
6月12日(火) 西宮クリーンセンター訪問、神戸ハーバーランド観光
6月13日(水) 嵐山観光
6月14日(木) ホストファミリーとの交流、西宮神社・御輿屋(おこしや)祭に参加
6月15日(金) 高等部にて実地研修、歓迎式典、授業参加、クラブ体験、フェアウェルパーティ
6月16日(土) 関空発 帰国
ハラパン高校の皆さんと合同授業を行いました
【ハラパン高校来日5日目①】 歓迎式典
ハラパン高校来日5日目、関西学院高等部にて合同授業を実施し、終日スクールライフを体感していただきました。
はじめに高中部礼拝堂にて歓迎式典を行いました。
礼拝では讃美歌‘Amazing Grace’を英語で合唱し、続いてハラパン高校の先生方と生徒たちを紹介しました。
また、ハラパンの女子生徒がバリダンスを披露してくださり、ハラパンの先生方と代表生徒にもご挨拶いただきました。
【ハラパン高校来日5日目②】 一日授業参加
5・6限には地歴総合の特別授業に参加していただきました。題して“KGH-Harapan SPECIAL PROGAM”。高等部の生徒たちが、ハラパン高校が所在するインドネシア・バリ島の地理的特徴や歴史・文化などを学びました。ハラパン高校の男子生徒4名によるインドネシア紹介のプレゼンテーション、互いの自己紹介と続き、その後はハラパンの生徒各1名を含めた10グループに分かれ、グループディスカッションを行いました。
ディスカッションのテーマは、自国文化、好きな教科や食べ物、自分の夢など様々で、特に各国のお菓子を紹介し合うスナックタイムでは、実際に自国のお菓子を持ち寄り、味わいながらそれぞれの国のお菓子の原材料や特色、知名度などを話し合いました。
生徒たちのいきいきとした表情と和やかな雰囲気に包まれ、互いに母国語やジェスチャーを織り交ぜながらも英語でコミュニケーションを図っている姿が印象的でした。
【ハラパン高校来日5日目③】 クラブ体験
放課後には、それぞれの希望に沿ったクラブ活動に参加していただきました。
もともと日本に興味があり日本語や漢字を勉強していたという生徒や、日本へ行くことが幼少からの夢で、日本の文化や習慣・おもてなしについて学びたい・経験したいと思い今回のプログラムを希望したという生徒もいて、クラブ活動中もハラパン生徒の真摯に取り組んでいる姿が印象的でした。
【ハラパン高校来日5日目④】 フェアウェルパーティ
実地研修最終日の前日、高中部食堂にてフェアウェルパーティを行いました。
今回の来日で、「日本とインドネシアのゴミ処理システムや教育システムの違いを知ることができた」「日本社会の規律やおもてなし・謙遜の心など、高等部生やホストファミリーから多く学ぶことができた」「ホストファミリーからたくさんの愛を注いでもらい本当に居⼼地が良かった」など、ハラパン高校の皆さんから嬉しいご報告をいただきました。
今年の8月下旬には高等部生がバリ・インドネシアを訪問し、宗教・歴史・社会問題や伝統文化を学ぶための現地視察を行う予定です。
ハラパン高校生徒の感想
●日本の伝統的なゲームやおこしや祭りなど、たくさんの文化を学ぶことができた。また日本の伝統的な食事やゴミ処理について、そして国民の分別の意識の高さについても学ぶことができました。
●きちんと責任を持ってゴミを捨てることや、駐車場ではルールに従って駐車すること、トイレやお風呂の使い方など、日本の日常的習慣の中で多くのことを学ぶことができました。
●授業の受け方や家族との接し方など、日本のコミュニケーションについて学ぶことができました。皆優しい人ばかりでとても参考になりました。
●日本に滞在し、人をもてなす時や会った時など良いマナーを持つことはとても重要だと分かりました。そして尊敬の意です。人の⽴場に立って考えることは、とても⼤切だと分かりました。
●ごみ処理センターでの「リサイクルの仕組みについて」の学びが印象的です。また、日本の日常習慣についても素晴らしい学びの機会になりました。
●今回の日本留学で学んだことは、マナーです。ゴミに対するマナーや、妊娠している女性に対するマナー、お年寄りや子どもたちに対するマナーなど多くのことを学びました。そしておもてなしの心が学べたことも大きいです。友達にはギフトを贈ること、常に親切であること、勤勉であることなども学び、日本が「Shy culture」ではないと感じました。
●とても洗練された環境は私に素晴らしい思い出を与えてくれました。また、日本語や英語を話す⾃信をつけることができました。
●次回は、もう少し⻑期(2週間〜1か⽉)でプログラムに参加したいです。そしてまた新しいバディやホストファミリーと会い、また素晴らしい経験を積みたいです。
●もう少し私たちのチームメイトとの時間が欲しかったです。そしていつも通り議論してさらに深い学びにつなげたいです。
●ホストファミリーとの滞在時間をもう少しだけ長くして頂けたら嬉しいです。合同授業はとても楽しい時間を過ごせました。