[SGH]GLPセミナー(家庭科・社会科)を開催しました。
日時:2017年12月13日(水)12:30~14:00
目的:グローバル人材として必要な資質である「自国文化への理解」「異文化理解力」「自己決定能力」を育成する
対象:GLP1年生
12月13日(水)GLP1年生を対象としたGLPセミナーを開催し、家庭科の谷先生、社会科の三木先生に『和食』というテーマで講義していただきました。
前半の谷先生の講義では、2013年ユネスコの無形文化遺産に選ばれた『和食』の持つ独自性について学びました。日本は昔からその独特な地形から多様で新鮮な食材に恵まれています。その食材を健康的に調理したものが『和食』ですが、そこには日本人の気質も含まれており、このような日本の文化を継承することが今後の課題となっています。
後半の三木先生の講義では、最近メディアで本来の日本食を誇張する番組が多く放送されている事例から、グローバル化における文化継承の必要性について学びました。本来食文化は、異国の文化と触れ合えば形を変えていくもので、日本の「カレーライス」は日本に伝来してから様変わりした実例といえます。つまるところ文化というものは、外国においてだけでなく国内においても変化し続けるものであり、何を本物とし、またいかに正当なものかを判断することは難しい、ということを学びました
【生徒の感想】
・私たちは和食に誇りを持っているが、和食をベースにして他国で作られているものを否定するのは良くないことであると、今回の講義を受けて感じた。
・普段何気なく食べている和食について詳しく学ぶことができた。和食が健康に与える影響や素材の味を引き立てる旨味などが日本独特なものである、ということに誇りを持ちたい。
・『寿司ポリス』という映画を見て、食文化の本来あるべき姿がわかったような気がする。食文化は常に変化していくもので、いろんな文化が混ざり合えば形を変えるのは当然のことである。日本食も輸出すれば形を変えるだろう。つまり正しい日本食を他国で強制するのは無意味であるように思えた。