K.G.

読書を起点に、問いを深め、探究する力を育てる

関学独自の伝統科目として受け継がれてきた読書科の2本柱は、『読書』(Reading)と『研究』(Research)。一人ひとりが自分に合った読書を通して、さまざまな本と出会い、自らの考えや世界を深めていきます。
さらに、読書や日々の経験から生まれた「なぜ?」「もっと知りたい」という思いを問いに変え、大学での研究・論文執筆にも通じる、「問いを立て、調べ、考え、論じる」力を高校段階から実践的に養います。

読書科の特徴

学びの舞台は「図書館」

読書科の授業はすべて図書館で行われます。図書館には、図書、新聞、雑誌などの活字メディアばかりでなく、映像メディア、電子メディアなど多彩なメディアが整備され、すべての教科の調べ学習・課題学習を支援します。
また、司書教諭をはじめ図書館スタッフが、丁寧にレファレンスサービスを行います。

演習形式で進行

2本柱に沿って、カリキュラム(各学年1単位、必修)が組み立てられています。「読書」の演習として、1年生の「テーマ読書」があり、「研究」の演習として、2、3年生の「論文作成」があります。

「テーマ読書」は、自分でテーマを決めて、それに関係のある本を数冊見つけて読み、そのブックガイドを作って、級友の前で発表します(ブックトーク)。
2年生から、論文作成演習が始まります。課題(テーマ)設定から、論文の仕上げ・発表まで、2年間かけてじっくりと研究を続けます。

論文作成は、直線的ではなく、「問う過程」「答える過程」「成果をまとめ、発表する過程」を何度も往き来することで、問題意識が深まります。
研究のすべての局面で、テーマを見直し、集めた情報が本当に意味あるものかどうかを点検し、フィードバックする必要があります。「洞察」が研究の決め手になると同時に、新たな問いへの扉を開くのです。

Research
研究態度・技術の体得
Reading
読書生活の形成と深化
高1 【1】「今日から使える関西学院高等部図書館」(図書館入門)
【2】図書館利用の基礎知識
  1. 図書館メディアの分類
  2. 分類と配架のきまり
  3. 情報検索法(館内、館外)
  4. 情報検索法(館内、館外)
【3】図書館メディア活用ミニ演習
  1. 検索コンピュータを使わず書架を巡って本を探す
    (分類・配架のきまりを確かめる演習)。
  2. 誕生日ゆかりの人物、事項を調べる
    (参考図書を使う演習)。
  3. 一つトピックを選んで関連情報・資料リストを作る
    (さまざまなメディア・メディア検索手段を活用する演習)。
  4. その他(年度により多様なミニ演習)
【1】「図書館で見つけた、この一冊」
級友の前で口頭で紹介→紹介された本の立ち読みコーナーを図書館内に設ける。
【2】校内文芸コンクールへの参加
読書感想文の部、創作の部、研究エッセイの部他
【3】教師による読書案内文集『図書春秋』(夏休み前配布)、『読んでみませんか』(冬休み前に配布)を読む。
【4】テーマ読書
テーマを決める
↓
関連図書リストを作る
↓
1冊づつ読み、記録を書く
↓
ブックガイド(読書案内文)を書く
↓
級友の前で口頭で発表(ブックトーク)
【5】その他
年度により童話創作など多様な演習
高2

以下
論文作成プログラムに入る
【1】研究論文のテーマの設定
【2】情報検索・収集
【3】情報の記録
【4】中間報告書

【1】校内文芸コンクールへの参加
※自由参加
【2】『図書春秋』、『読んでみませんか』を読む
高3 【5】論文の仕上げ
【6】「論文の要約」作成
研究結果を級友の前で口頭で発表する。
クラス内発表
↓
クラス代表が学年発表会で発表
【1】校内文芸コンクールへの参加
※自由参加
【2】『図書春秋』、『読んでみませんか』を読む
生徒の論文テーマ(抜粋)
  • 認知症2025年問題が解決されないのはなぜか
  • 今後の日本社会における義務教育を支えていくには
  • 日本人は雨にどのような感情を抱いてきたのか
  • 太宰治はキリスト教にどのような影響を受けたのか
  • なぜ日本ではLGBTQについてカミングアウトをしづらいのか
  • J-POPは世界に通用するのか
  • 日本人は米とどのように関わっていくべきか
  • 新幹線の成功と失敗