2024年度 高等学校教員対象「探究学習指導」合宿研修

日時: 2024年08月06日(火) 10時00分 ~2024年08月08日(木) 16時30分

場所:関西学院千刈キャンプ(兵庫県三田市香下1817‐1)

対象:探究学習を指導している、あるいは指導予定等の高等学校先生方 ※高等学校先生以外の方はご遠慮ください。

【開 催 日】 2024年8月6日(火)10時~8月7日(水)16時30分(1泊2日)
【開催場所】 関西学院千刈キャンプ(兵庫県三田市香下1817‐1)
     (お車ご利用の場合 :大阪から高速道路利用で1.5時間、
     電車をご利用の場合:最寄り駅「JR三田or新三田駅」駅からタクシーで15分)
【対 象】 探究学習を指導している、あるいは指導予定等の高等学校先生方
    ※高等学校先生以外の方はご遠慮ください。
【定 員】 最大50名
【参加費等】 12,000円(研修費、テキスト代、宿泊費、食費(1日目昼食・夕食、2日目朝食・昼食)、保険料を含みます。)
     ※千刈キャンプまでの交通費は含みません。
     ※なお、最寄り駅「JR新三田駅」からチャーターバス(定員あり)を準備の予定。

【講 師】 ①關谷武司(関西学院大学国際学部・教授)

広島大学大学院教育学研究科修了(博士「学術」)。専門分野は教育社会学(教育開発)。
JICA派遣専門家として、技術協力プロジェクトの立案・運営・評価を実施。ホンジュラス算数指導力向上プロジェクト(技術協力プロジェクト)初代リーダーとして、国定教科書開発を指揮。中米5カ国にて国定教科書として採用される。
2005年、教育開発コンサルタント会社設立、代表取締役。
2009年から関西学院大学勤務。文部科学省「グローバル人材育成支援事業」(2012)採択プログラム、「実践型『世界市民』育成プログラム」中核教員。
国際色豊かな知見にもとづき「国際情報分析」による探究実践を開発し、大学の授業に加え、高等学校での教育実践(知の探究合宿)にも取り組んでいる。
主たる著書は、『インフォメーション・アナリシス5&5:世界が変わる学びの革命』(2021、編著者、関西学院大学出版会)、『開発途上国で学ぶ子どもたち:マクロ政策に資するミクロな修学実態分析』(2018、編著者、関西学院大学出版会)、『実践型グローバル人材教育論:世界へ挑む君たちへ』(2016、編著者、関西学院大学出版会)など。

    ②吉田夏帆(兵庫教育大学大学院グローバル化推進教育リーダーコース・講師)

関西学院大学大学院国際学研究科修了(博士「国際学」)。専門分野は教育社会学(教育開発)や国際理解教育、グローバル教育など。日本学術振興会特別研究員(DC1)、ヤンゴン教育大学(ミャンマー)研究留学、高崎経済大学地域政策学部特命助教等を経て現職。
高等学校における「国際情報分析(知の探究合宿)」の取り組みを、關谷教授らとともに実践。「兵庫教育大学教員研修プログラム」ならびに「兵庫県教育委員会職業学科・総合学科部科長等研究協議会実施」等での教員研修「探究力を鍛える国際情報分析講座」や「クイズで探究! 国際社会探究講座」などを担当。
主たる著書は、『インフォメーション・アナリシス5&5:世界が変わる学びの革命』(2021、共著、関西学院大学出版会)や『ミャンマーの基礎教育:軍政から民政にかけての教育政策の効果検証』(2022年、単著、明石出版)など。

【研修内容】

■ 研修の趣旨(講師より)

「なかなか調べ学習の域を越えられない」「生徒のやらされ感がぬぐえない」「議論が平行線で結論が出ない」「学習指導要領が示す高次な探究になっていない」
——2018年の学習指導要領に伴い、高等学校にて「総合的な探究の時間」が導入されることになったものの、その詳細は現場任せで、具体的かつ効果的な枠組みや実践手法は明示されていない。
ゆえに、学校現場(教師)からは、前述のような課題が上がっている。そのような中、講師陣らは、大学教育ですでに高い効果が確認されている国際的な探究型授業の枠組みをアレンジし、8年前から高校生を対象とした「国際情報分析(知の探究合宿)」を実施してきた。同探究合宿は、「単なる調べ学習に終始しない仕組みになっている」「問いかけによる指導で学習者主体の自律的な探究を引き出す仕組みになっている」「一泊二日の合宿形式で行うことで集中的に探究を深める時間の確保が可能である」(参加された指導主事)といった点に特色があり、前述した学校現場の探究指導における課題に的確にアプローチし得る探究デザインとなっている。
そこで、今回開催する「高等学校教員向け『探究学習指導』合宿研修」では、探究指導での課題解消に資する「国際情報分析(知の探究合宿)」での教育実践・指導ノウハウ等の伝授を
目的とする。そして、高等学校の先生方に「問いかけ」を中心とした、教え込まない、画期的な探究学習指導の実践手法に関する学びを提供する。


■ 実践紹介ムービー
「国際情報分析(知の探究合宿)」の実践事例(ショートムービー)

■ 「知の探究指導合宿」プログラム
〈1日目〉
10:00~12:00 導入講義:国際情報分析(知の探究合宿)とは/国際社会の実情と情報分析の意義/
                                             情報のカラクリ(調べ学習との違い)/国際情報分析の探究手法の説明
12:00~13:00 昼食:千刈キャンプ食堂にて
14:00~17:00 演習:国際情報分析(①課題の全体像の把握、②キーとなる情報の選択(論点決め)、③個別の情報の収集と分析、
                  ④個別の結果の統合、⑤最終判断に向けての考察、⑥プレゼン作成)を一泊二日の合宿形式で体感
17:00~19:00 夕食:炊爨(BBQ)
19:00~20:00 キャンプファイヤー(参加者と交流・意見交換)
20:00~ 参加者各宿泊キャビンへ移動(明日のプレゼン準備など)

〈2日目〉
7:00~8:00 朝食:千刈キャンプ食堂にて
9:00~12:00 成果発表にあたっての指導のポイントを共有し、その上で、参加者のみな
さまにも簡単に今回の探究成果をご発表いただく。
12:00~13:00 昼食:千刈キャンプ食堂にて(立食形式)
14:00~16:00 一日半の国際情報分析(知の探究合宿)体験を踏まえ、実際にそれを指導するにあたっての教育実践・指導ノウハウ、ならびに評価の仕組み等につ
いて学ぶ。
16:00~ 16:30 クロージングセッション
*プログラムは変更になる場合があります。随時ご案内いたします。
【参考:国際情報分析とは】


■ 「国際情報分析(知の探究合宿)」の概要
社会の変化が激しいSociety 5.0時代の学校教育には、学習者が様々な変化に積極的に向き合い、他者と協働して課題を解決していくことや、玉石混淆の情報を見極めて知識の概念的な理解を実現し、情報を再構成するなどして新たな価値につなげていくことのできる資質・能力の育成が求められている。
「国際情報分析(知の探究合宿)」とは、大学教育等ですでに圧倒的に高い効果が確認されている国際的な探究型授業の枠組みをアレンジし、高校生を対象とした一泊二日の合宿形式によって実施される。この国際情報分析は、単に情報を受け身的に取捨選択するだけではなく、自らが主体となって情報を分析・評価し、最終的には自分自身の考えを論理的に構築していくことを目的とした、高次の論理的・批判的思考を促す探究手法である。「知の探究合宿」では、同探究手法を用いて世界や日本で生じている様々な課題をテーマに、世の中の通説に対して、ファクトにもとづいてその検証を試みる。そして自らの探究力を鍛えていく。
具体的には、国際情報分析の5つのステージに沿って探究を進める。まずインターネットを活用して課題の大枠を掴み(Stage1)、そこでキーとなる情報(論点)を選択する(Stage2)。
続いて、その情報をもとにインターネットや図書館で関連文献を検索・収集し、得られた情報から検証に必要 なファクトを拾い上げていく。さらに、それらの情報を国際情報分析の5つの観点(①根拠の検証、②背景の把握、③利害関係の把握、④論理性・妥当性の検証、⑤三角検証)にもとづきグループメンバーと検討を繰り返す(Stage3)。
そして、真実はどのあたりにあるのかを議論を通して探究し(Stage4)、自分たちの考えを論理的に構築しグループとしての最終結論を導き出す(Stage5)。
最後に、その探究成果をプレゼンにまとめて発表する。これを一泊二日の合宿という缶詰状態で行うことで、参加生徒の知的好奇心を刺激し、グループメンバーとの協働で妥協のない探究活動を促す。

■ 国際情報分析(知の探究合宿)
〈受講生徒の声〉
・ 「国際情報分析のほうが、これまで取り組んできた調べ学習よりも、もっともっと深いところまで調べることができ、またたくさんの情報を分析したので、情報量や、チームメイトとの協力の点などから、国債情報分析の方が達成感があり、より、自分の身になったと思います。」
・ 「以前は探究学習というと一般論や既に出回っている説とは別に、オリジナルの提言を出すことが目標のように思っていたが、その前段階として情報を吟味することも探究学習のひとつだと思った。よく身近というように表現されるが正にその通りで、ピンポイントで課題を設定することがまず必要であるという気付きを得られた。課題の規模は探究学習の規模とは全く関係なく、どこまででも深めることができるのだということも知った。情報の羅列ではなくそれらが互いに繋がり広がっていく感覚が新鮮だった。その先でたどり着いた結論が一般論であったとしても、それは今までの一般論ではなく、自分の意見であったように思う。そこに一番の達成感を感じた。」
・ 「今までは情報を得て、その情報を表面でしか見ていませんでした。でも今回の学習でこの情報が本当に正しいのか、どこからの情報源なのか、ネットだけではなく本ではどう言っているのか、と情報を幅広く見て何が正しくて何が間違っているのかを判断することが多かったのでとても考えさせられましたし、情報をよく見る(覗き込むような感じ)ことができたので日本を越えて世界と触れ合えたような感覚がありました。」


〈教育委員会指導主事の先生方のコメント〉
・ 「学びに没頭させるための工夫が見事である。我々が見ている範囲でも、①全体像の説明と興味付け(導入の講義)、②ゴールの明示(サンプルプレゼンの提示)、③疑問点を出すことによる課題の焦点化と共有(各グループでの最初のトピック記事)という流れがあり、生徒がのめり込んでいく様子を見ることができた。」
・ 「『時間の制限が思考の制限』『ワークシートの範囲が思考の範囲』、ホワイトボード等に記入しきった様子は圧巻。これほどの思考にふさわしい環境はない。常に50分の授業時間で進めている今の学習に、大きな違和感を覚えた。」
・ 「アシスタントの方が、生徒が調べ尽くして『もう出尽くしたわ』と言わしめてから動き出す、そのタイミングは日常の学校ではあり得ない。しかし、この状況こそが、深い学びをスタートさせる前提として必要だと感じた。自分たちで得た知識は、思考・判断に直結する様子が伺えた。」


【参加申込】
※ 参加は各高等学校につき2名までとさせていただきます。
※ 参加料(12,000円)につきましては、後日請求書払という方法をとらせていただきます。

こちらの専用フォーム からお申し込みください


【申込について】
申込順とし、定員に達し次第、締め切りとさせていただきます。


【本研修についてのお問い合わせ先】
〒669-1507 兵庫県三田市香下1817 – 1
関西学院千刈キャンプ運営課 筒井弘幸
☏079‐563‐5233 ✉tsutsui@kwansei.ac.jp

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